ショートピース

以前に煙草のピースの空き箱を貰った。眺めて楽しむだけでは物足りないので、煙草入れを作ってみた。製作するに当たって、ピースの絵柄が見えるようにすること、出来るだけすっきりして、実用的にすることを心掛けた。例によってネットで調べて見たけど、ピースの大きさの煙草入れが見当たらないのと、煙草入れはあくまで入れ物で、実際に煙草を吸うときは、その入れ物から取り出すものがほとんどであった。また、ライター入れと一体になったものも多く、これではゴテゴテしてしまう。煙草は革の入れ物に入ったままで取り出せ、ライターや付属物がないものにしたい。そこで、ピースの箱を革で覆い、絵柄が見える窓を開け、上から蓋をしただけの物を作ってみた。

蓋は、厚さを持たせるためと、千円札を入れるためのポケットを作った。最近の煙草は小銭では買えなくなっているので千円札位が丁度いいかもしれないので。

出来上がった物に、新幹線開業記念の空き箱を入れてみた。丁度ぴったりの大きさで、窓から顔を出した新幹線も可愛らしい。新幹線も開業して早いものでもう50年か。確かにこの顔は見なくなり新しい凛々しい顔の新幹線が走るようになり、時代は進んでいるようだけど、やっぱり新幹線はこの団子鼻のだよなあ、などと少し感傷に浸ってしまう。

ただ実際に使って見ると、少し大きいのと煙草の取り出しが難しく、実用的かと言われると少し疑問ではある。入れ物から取り出して、吸う方が楽チンである。もっと革を箱にぴっちりと合わせて、箱を革で巻くようにすればよかったけど、駒合わせ縫いをしないといけなくなるから敬遠した。取り敢えずこれで使ってみて、飽きたらまた考えよう。
しかしショートピースは両切りの煙草な訳で、あまり持ち歩くことも少ないだろうから、活躍する場も限られよう。少し暖かくなったから散歩に携帯して、外で一服するのも乙な物であろう。

だいぶ暖かくなってきて梅は見頃を迎えている。