馬蹄形小銭入れ

レザークラフトの技量を試す試金石が馬蹄形小銭入れだという。ネットで見ながらどんなものかと作ってみたがとても難しかった。まず革の選び方から分からなくて、型が崩れないように厚手のものを探したけどなかなか見当たらない。

漸く100円の端切れでまずまずのが見つかったので型を作ってみた。この型作りも厄介で、革の厚さによって全然違うものになる。私が選んだ革は少々分厚すぎたようで結構な大きさとなった。市販のものは7cm程度のが多いようだが、横幅8.5cmで高さは2cmを超えた。

さらに駒合わせ縫いという、革と革とを直角に結びつける縫い方があり、菱目で斜めに縫い目を開けるのが難しく、所々革が破れてしまって、縫い目が安定しない。5mmの菱目で穴を開けたが、大きすぎたのか、穴を端に開けすぎたのかうまくいかない。革はごついけど、駒合わせの切れ込みは心もとなく、見た目より壊れやすそうだ。

何とか形にはなったものの、左右対称にならず蓋もピッタリ閉まらない。なにより隙間が空きすぎて10円玉でさえこぼれ落ちる大きさとなってしまった。次回もし作ることがあれば、革をもう少し薄いのにして、菱目を4mmか、穴を開ける位置をもう少し内側にしないといけないだろう。穴の開け方もちゃんと計算しないと左右非対称になってしまう。難しかったけど色々勉強させられた製作となった。

早速、買い物で使ってみた。レジでお金がこぼれないかヒアヒアしたけど、何とか支払完了。まだ作りたてでゴワゴワしているし、そもそもピッタリ蓋がはまらないので使い辛いが、その内馴染んでくるのだろうか。革選び、型紙作り、穴あけ、縫いと全部で丸3日は掛かった。これがお店では5千円しない値段で売られていいるけど果たして利益は残るのか心配になる。

それにしても寒い。土曜日に雪はだいぶ積もったけど、翌日にはほとんど解けてきた。まだまだ2月の半ば。春の訪れが待ち遠しい。